新島八重 〜明治悪妻伝説 初代”ハンサムウーマン”〜 /歴史秘話ヒストリア(NHK)

新島八重には以前から興味あったんだけど、タイミングよくたまたまテレビで見たので。
同志社大学創立者として知られる新島襄の妻、新島八重は当時としては型破りなほどに革新的な女性。武家の娘としての厳しさと、欧米的な独立心を併せ持ち、自分の意見を堂々と言う。人々の好奇の目も悪い噂もものともしない。アメリカ帰りの襄は、そんな八重に惚れこんで二人は結婚。まだまだ封建的だった社会で、夫婦はいち早くレディファーストを実施するが、悪く言われるのはいつも八重のほう。気の強い八重は周囲に妥協せず、ますます孤立していく。しかし、襄はそんな彼女を生涯大切にしたし、後年、周囲の彼女を見る目は尊敬に変わっていく。夫の死後、八重は従軍看護婦、茶道の師匠などで活躍し、86歳で没。


この人のすごいところは、何を言われても、どんなことがあっても冷静で決して動じなかったというところ。いかなる波風が立とうとも、自分を主張することを恐れない。
その激しさ、頑固さは現代女性のさきがけ、っていうよりもむしろこの時代だからこその個性のような気もする。なにしろ八重は会津の武士の家で教育を受け、戊辰戦争では男に交じって鉄砲隊で戦っていた人だ。並大抵のタマではない。
同じことをしていても、意思を主張できる環境がすでに用意されている現代での女性と、そうでない時代での八重では、その強さは比べるまでもないだろう。
結局、多くのものを手に入れる人というのは、さらに多くのものを失うことを恐れない人。そんな気がした。
新島襄が海外の友人に送った手紙にあった言葉。
She is not handsome,but she is a person who does handsome.