レビュー

「悼む人」 天童荒太 

これもネタばれです。 天童氏の文章は読みやすく、本書も400ページ超というボリュームだが、超大作という長さでもない。 それでも、読むのに時間がかかった。苦しくて何度も中断しながらページをめくる。 「悼む人」は、読む者の繊細な部分に触れてくる。…

チェ 39歳別れの手紙 於 TOHOシネマズなんば

ネタばれ注意だよ。 先月見に行ってきた「チェ 28歳の革命」(1/29の記事参照)の後編にあたる作品。ドキュメンタリータッチの「28歳」に引き続き、本作も事実をひたすらに時系列に追っていくというつくり。その忠実さは、前作よりも緻密さをきわめ、も…

備忘録12月〜1月(映画とか本とか)

年末くらいから1月今現在にかけて見たもの、読んだもの[舞台] 2008/12/25 「立川談春独演会」 於 フェスティバルホール さだまさしがゲストで得した気分に。談志に弟子入りした前座時代の話はもっとすごい話がいっぱいありそう。メインの演目は「芝浜」。年…

落下の王国

溜まり始めた所感をひとつ、と思って11月末に見た「落下の王国」のことを。原題は「The Fall」 。「ザ・セル」のターセム監督の作品です。 映画観た翌日から、Youtubeで予告編とかオープンニング動画とか見まくってる。 素晴らしい映像美。自殺志望の男が…

My Favoriteな漫画 シリーズ第1弾 「うる星やつら」

唐突に自分の好きな漫画について語りたくなったので、なんの計画もなくシリーズ化。 とりあえず書こうと思ってるのは、大島弓子、諸星大二郎、高橋葉介、萩尾望都などなどなんですが、まずは高橋留美子の「うる星やつら」。何を隠そう、ここ一か月というもの…

ユナイテッド93

昨日の記事書きながら、ちょうど御巣鷹山に墜落した日航機のこと考えていたところに、ちょうど「ユナイテッド93」のテレビ放映。 まさに極限状態での人々の戦いを描いた作品、さらにテロ事体はノンフィクション。これは見ておかなくては、て感じだったんで…