落下の王国

溜まり始めた所感をひとつ、と思って11月末に見た「落下の王国」のことを。

原題は「The Fall」 。「ザ・セル」のターセム監督の作品です。
映画観た翌日から、Youtubeで予告編とかオープンニング動画とか見まくってる。
素晴らしい映像美。自殺志望の男が5歳の女の子に話す世にも美しいおとぎ話。
妄想を映像化したありえないくらい美しい映像は、各地の世界遺産でのロケからなる贅沢なシーンからなる。
きわめつけのベートーベン交響曲第7番(これも繰り返し聞いてる)

ほんと、夢の世界のよう。こんなの劇場のスクリーンで見た日には……。

なのですが、私、見たんです。ちゃんと劇場の大スクリーンで。
でも……、冒頭から中盤までずっと居眠りしてました……

今思うとどーしてそんなだったのか理解できないくらいなんですが
その時はどーしよーもなく眠かったです。美しすぎて。(ヴェンダースの「ベルリン天使の詩」と同じ現象」)

ええ、一緒に行ったT氏は寝ないで集中してましたし、それが正常な観客でしょう。
実際素晴らしかったし。素晴らしいのは分かってるんです。
だけどダメなんです。私ほんとに映画ダメなのかも。理解する脳がないのかも。
って思うくらい今回のことはショックです。

だけど良かったんです。本当です。シナリオも感動しました。
ラストシーンは起きてましたし、あのアレクサンドリアのナレーションでの
終わり方、最高です。
登場人物たちが次々と○○していくシーンの理由は、ロイの職業が××だったからなんだろうなあ、と今更涙が……。ああ。
家に帰って、Youtubeであがってる動画見ると、(アメリカでは2006年公開なんで、英語版はあげられている)めちゃくちゃ良くできてる映画なんで
本気で自分が分からなくなってくる……。

ぜひ見てほしいと思ってアドレス貼り付けようとしたら、もう全部消されてました。
DVD化近いのかも。それはそれでうれしい。DVD買います。

ほんとにいい映画なんです。なんでだろ私って、バカなんでしょうか。まったく。