My Favoriteな漫画 シリーズ第1弾 「うる星やつら」

唐突に自分の好きな漫画について語りたくなったので、なんの計画もなくシリーズ化。
とりあえず書こうと思ってるのは、大島弓子諸星大二郎高橋葉介萩尾望都などなどなんですが、まずは高橋留美子の「うる星やつら」。

何を隠そう、ここ一か月というものずーっとハマってました。
うっかりブックオフで一冊買ってしまってから、ものすごい勢いで全巻集め、youtubeではアニメシリーズを見まくる日々。
仕事やめてから今まで、一番時間を割いたものが「うる星」かもしれない。

面白い。昔も面白いことは知っていたけど、その認識を上回る面白さ。
全然古くなってない。(時事ネタなんかはどうしても時代感じるものはあるけど)
何といってもキャラクターがいい。ラムとあたる始め、登場人物たちがみんな自己中。行動原理がはっきりしてて、迷わない。とにかく自由自在に動き回る。
これはストーリーのテンポにも関わるものだけど、思いつくと同時に行動→速効で結果(爆発or大混乱)というスピード感がたまらない。

まあ、毎回同じようなパターンになるんだけど

発端→混乱→さらに混乱→そしてラストに大混乱 という展開がとにかく好き過ぎる。
日常がメチャクチャになる、というところまでならよくあるんだけど「うる星」はそのさらに上を行ってもっとメチャクチャになってしまう、というところがイイ。スカッとする。
必要以上にウェットにならないとこも好き。物足りないくらい鮮やかにドライ。
失敗してもひるまないし反省しないし落ち込んだりとか絶対しない。(それ以前に何があっても絶対死なない(笑))

面堂とあたるの反応の速さがいいなー。しのぶの机投げる速さとかも。声出して笑ってまうし。
平面に描いてる絵なのに全然止まって見えない。海が好きの竜之介とかおやじとか、いつも空飛んでる。
高橋留美子は他の作品では暗くてウェットなものも多いけど(人魚の森とか)
やっぱりこのカラっとした感性が好き。

アニメシリーズは、押井守の独特の怪しくも懐かしい世界観が入ってて、これもこれでかなり好きなんですが、やはり原作に比べたらちょっとウェットというかサービス過剰。
名作と名高い「ビューティフルドリーマー」も見たけれど、やっぱりそのウェットさに違和感感じたかも。映画自体は演出が素晴らしくてすごく感動したんだけど、ラムとあたるの関係性にそこまで突っ込むとちょっとヤボというか……。わざわざ言わないでほしかったというか。

近いとこだと、仲間ゆきえの「トリック」シリーズで、山田と上田がもろにラブラブのシーンなんかファンは見たいわけじゃない、ていうのに似てるかも。

好きなキャラクターは、面堂終太郎、了子、チェリー、コタツネコ。
一番好きな話は友引高校モチつき大会です。(そんなタイトルではなかったと思いますが……)