忘備録 いろいろ
どのあたりから何を見て、何を忘れているのかを忘れていた。
この一か月はパソコンが壊れたりもしててネットから離れていたのだけど
映画は結構見たし、とにかくネットが見られない寂しさから本はやたらと読んだ。
一日一冊、文庫本買って帰る日々が続いていたかも。一冊読むのにはだいたい二日かかるんだけど、読み終わったらすぐに次の本がないと落ち着かない。
読んだ本を思い出す限り並べると
掲載順はたぶん読んだ順番
●ねじまき鳥クロニクル 村上春樹 全三巻
●世界の終りとハードボイルドワンダーランド 村上春樹
●ダンス・ダンス・ダンス 村上春樹 上下巻
●羊をめぐる冒険 村上春樹 上下巻
●1973年のピンボール 村上春樹
●風の歌を聴け 村上春樹
●海辺のカフカ 村上春樹 上巻のみ(再読)
●前巷説百物語 京極夏彦
●同心亀無剣之介シリーズ 全四巻 風野真知雄
●若さま同心徳川竜之介シリーズ から二冊 風野真知雄
●見仏記 いとうせいこう・みうらじゅん
●世界の中心で愛を叫んだけもの ハーラン・エリスン (再読)
こうやって見ると、ほぼ前半の「村上春樹祭り」と後半の「風野真知雄祭り」が中心になっているのがわかるな。
村上春樹については、なぜか今更火がついてしまって読み漁ってしまった。
本当に今更だ。前はどっちかっていうと好きじゃなかったし。
わけわからん展開とか、抽象的すぎる説明とか、やっぱりダメだと思うんだけどなぁ。村上春樹ってどうよとか昔は思ってたんだけど、ひきつけてやまない不思議な力があるのは確かだと思う。
春樹を全然読まなかった十年くらい前に、やたらと「文章が村上春樹に似てる」と言われていたのも不思議な思い出だ。
今はたぶん、言われないだろうなぁ。
春樹風に言えば、「かつて彼女の中にあったものは、どうしようもないほどに、そこなわれてしまった」のかもしれない。
村上春樹については、また改めて語ります。
風野真知雄は、読みやすくて面白くて、読み応えがあるかっていうとそうでもないんだけど、江戸時代の風情と人情がほどよく楽しめて、ついつい買ってしまう。
シリーズでは同心亀無剣之介が一番好きで、読んでると本気で亀無に惚れそうになってしまう。というかねー、亀無は思い切りタイプだわ。
興味のある人は検索すればどういう人かわかる。
江戸ものでは、京極の前巷説百物語もよかった。巷説百物語シリーズ、好きだったけど、これだけ未読だったので。
でも京極はちょっとあざといというか、やりすぎな感じ。必殺仕事人ばりの盛り上がりっぷりはさすがだけど。
定期的に、私の中にある「江戸ジャンル」に火がつく時があって
そんな時に「江戸もの」を何冊も買い込んで読みまくってしまう。
江戸に火がついているときは、ほかのどんなものも読みたくない。
戦国時代の本もその時はいらない。ただ、江戸の町人ものだけが読みたいという発作に見舞われる。
そしてまた、火事がおさまるようにまた気がすむ……、という繰り返し。
今また、火はおさまりかけてる感じ。徐々「SFジャンル」に移行しつつあります。エリスン久々に読んだら面白かったー。面白い作家は多いけど、何度も繰り返して読みたくなる作家というのはそうそういない。
次回は映画について書こうかと。