”私らしい”って売れるものか

そもそもそんなものがあるのか。
たとえあったとして、それを欲しがってくれる人がいるのか。

まあ、ビジネスの世界に限るという話で。

確かに、プライベートで純粋な世界においては
”私らしさ”を好んでくれる人はいるだろう。

でも、それって一番お金とは遠い世界だし。

私は一応、ものを書いてお金を稼げるけど
それは特に”私らしい”ことでもない。
あくまでそれは、ベストを尽くして丁寧にやる、他のプロの人たちを見習ってる仕事だ。

やっぱわからないな。
仕事になるとしたら、商品として成り立つ”小説”とか”詩”とかだろうか。

それはでも、それこそ、一番使いづらいものなんじゃないだろうか。

私が、私をどう使っていいかわからない。

ていうか私って、たぶんものすごく線引きをはっきりしてるんだと気付いた。

私にとって、お客さんとか企業とかギャラとか、たとえ毎日そういうものに関わって生きているとしても。

まったく別の世界として切り替えて生きてるのさ。
こうして書いてる時とは。

ビジネス的な世界で、自分を解放するなんて、考えたことないのよたぶん。

だからわからない。

ネガティブな意味でなく、無邪気に純粋にわかんないのだ。