記憶の整理をかねた、いろいろレビュー

ここ最近、と言いいつついつの話だよ。ということはさておき。
とりあえず見たり読んだり聞いたりしたこと。

バタフライ・エフェクト(2004年アメリカ映画)
年末にテレビの深夜放送で見た。
これぞ私の好きなSF、って感じの映画だった。とにかくタイムスリップものが好き。特に、「時をかける少女」系のラスト。出会ったのに、出会っていないことになってしまうという切なさ。どうやったら自分と愛する彼女が幸せになれるのか。あらゆるパターンの未来を体験した結果、「出会わなかった」未来を選ぶ主人公が泣ける。構成がすばらしい。ネタばれすみません。

アバター(2009年アメリカ映画)
3Dではなく2Dで鑑賞。今更後悔。3Dで見とけばよかった。
ストーリーをうんぬん言う映画ではない、とはわかっているんだけど、めちゃくちゃ色々気になった。
「ストーリーはいたってシンプルでベタな展開」みたいに言われてたけど、そうは思えないな〜
主人公を故郷を裏切って、戦争を引き起こして、最後は自らのアイデンティティまでも捨てて異民族になるんだよ?
しかも、あの状況だと地球との関係は最悪なままで、将来絶対報復される。ジェイクって自分のやったことわかってるわけ?
結局何が言いたいのか、結構悩んだ。反戦がテーマとは私は思わん。
映像はもちろんすばらしかった。ナヴィ族のヒロインの可愛らしさの表現がいい。

へうげもの(漫画)
試しに一巻買って、一気に十巻までコンプリート。物欲に生きる主人公がカッコよく見えるって面白い。茶の湯と骨董品に興味が湧いてくる。漫画だから誇張してるのかと思いきや、古田織部ってまあまあこんな人で合ってるみたいだね。作者の昔の漫画「大正野郎」がめっちゃ好きだったけど、そのテイストを今もちゃんと引き継いでいるのがうれしい。これからどうなるのか、十一巻が楽しみすぎる。万人受けしない絵がすばらしい。こんな絵が本当に好きです。「センゴク」よりも絶対こっちのが好み。


●妻は、くの一シリーズ(小説)
歴史小説アンソロジーで読んだ中で、気になった作者の本だったので買ってみた。風野真知雄いいなあ。どの作品も、周囲から浮いていて、自分でも変人と認めてる主人公が出てくる。でも、ひねくれてない。「こんなもんだな」と半分あきらめながら、それでもあきらめきれず、生きている。遠い江戸の時代に、生きていた人の気配を感じる。私たちもこんな風に、自分がどこに立っているか、何者なのかも知らないまま、ただ目の前の空を見上げているんだろう。
「妻は、くの一」は、主人公の不器用な侍、雙星がいとおしい。しかし本当に私、現代を舞台にした小説に興味なくなったな。江戸や戦国時代のほうがリアルに感じる不思議。

護法少女ソワカちゃん(Webアニメ)
知らない人は検索してみてください。話はそれからだ。この人の動画、めちゃくちゃ構成うまいなぁ。演出はケレン味たっぷりで、でもあの絵だからまったく嫌味がない。そして何より普通に爆笑できる。歌のクオリティが無駄に高い。最近はまりすぎて一日3回くらい再生しないと気が済まない。