備忘録その2

ここ一ヶ月の記憶と記録。

【5/22 スティーブ・ライヒ コンサート】
東京オペラシティ タケミツホール
プログラム
・ドラミング
・18人の音楽家のための音楽 Music for 18 Musicians
現代音楽てクラシック音楽の流れだから、演奏はクラシックと同じ形式なんだ。初めて知った。演奏者の服装はラフだけど、
観客は着席で演奏中は静かにしてて、カーテンコールがあって、という感じ。
もーめちゃくちゃ感動した。特に「18人〜」は1時間以上ある曲にもかかわらず全く退屈しない。それどころか身じろぎもできないほど引き込まれる。
指揮がいない代わりに、曲の展開を知らせる合図としてメタロフォンという楽器が使われてるんだけど、それが鳴るたびに曲の終わりに近づいてるのが分かって
悲しかった。半日でも聞いてたいと思った。気持ちいい。シンプルで複雑なリズムの繰り返しが、なぜこんなにも気持ちいいのか。

【5/22 インタラクティブ・アート】
東京オペラシティ内にあるICC(インターコミュニケーションセンター)オープン・スペース2008へ。
インタラクティブ・アートが数多く展示されていて、ひとつひとつの作品のクオリティも高いのに、入場無料である。
インタラクティブって双方向、とか対話型みたいな意味で、要するに見るだけじゃないこちらからも触れたり影響与えたり、干渉できるアート作品?てこと?
見応えのある作品が多かったのだが、面白かったのは佐藤雅彦氏の「計算の森」
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2008/Openspace2008/Works/arithmetikgarden_j.html
さすがピタゴラスイッチの人。私は時間が無くて結局森を抜けられず……。再チャレンジしたい。
その後、スティーブ・ライヒの開演時間まで近くで働いている友人と待ち合わせてお茶。少しの間でも会えてうれしい。ありがとうございました。

【5/23 東京藝術大学大学美術館 バウハウス展】
前日に会った友人に教えてもらい、T氏と上野公園に向かう。季節は初夏を通り越して夏日。日差しが眩しかった。
上野公園に入ると、至る所に展示の看板が立ってる。有名な美術館、博物館が集中してるこんな場所があるなんてうらやましい。
バウハウスは今までそんなに興味もなくて、知識としてしか知らなかったけど展示は想像以上にボリュームがあって面白かった。
こういう学校に行ってた当時の学生、楽しかっただろうなぁ。

【5/31 ヤーチャイカ
@西九条 シネ・ヌーボー
ヤーチャイカ
覚和歌子&谷川俊太郎監督作品
動画映像ではなく静止画を使った映画。写真の連続とナレーションによりストーリーが進む。紙芝居と同じ仕組み。
ありそうでなかった手法。いや、もう既にある手法だとは思うけれど、やりたいと思ってたけどやらなかった人が多そうな作り方だと思った。
主演は香川照之尾野真千子尾野真千子河瀬直美氏の映画のヒロインで(私には)おなじみ。真千子好きだ。かわいいよ真千子。これから大物になっていきそう。
この作品、静止画とはいえ役者は脚本通り演技してるんだろうなあ。
そうじゃなきゃストーリーが伝わる絵にならないもん。香川照之はさすが。役者魂見せてます。
彼の表情とか動きとか、すごい考え抜いた感じがあって、生き生きしてる。この企画をおもしろがってやったんだろうなあと思う。
写真の構成はかなり練られてて、クオリティ高い。それに比べ肝心のストーリーはものすごくベタ。見た当初はそれが物足りなかったけど今はあれで良かった気がする。
覚さんはきっとすごく素直な人なんだろう。
ひとつ気になるのは、どこらへんが谷川俊太郎だったのかということ。冒頭の詩だけ?てことはないだろうし。彼らしさを感じるとこはあまり無かった。
どういうふうに監督の仕事分担したのか知りたい。あ、パンフレット買えばよかったのか。

【6/7 絵をもらう】
約一ヶ月遅れの誕生日祝いに絵を描いて贈ってもらう。
非常にうれしい。


【6/8 私の人形は良い人形】
「私の人形は良い人形」 山岸凉子
ふらりと立ち寄った古本屋で、何気なく買った山岸凉子のまだ読んでないマンガ。ってこれがもう山岸ワールドじゃん。
怖い。怖かった。久しぶりに夜トイレ行きたくなくなるような怖い話読んだ。人形怖い。
よくできた話なんだよなー。設定も上手いし。怖さっつうかイヤさ加減がすごい。お風呂で水音がするとか、人形がこっち見るとか。
こういう話思いつく人は、きっと底抜けに明るいか暗いかのどっちかだと思う。
面白かったけどもう一回読むのも怖い。しかも古本。誰かあげます。

……コト、て部屋の隅で物音がするのがもう……。