NOを上手いこと受け入れる

アメリカ在住経験のある友人が言っていたことで、
「日本人は子供のころから、NOを言うことを良しとされない教育をされている。NOを言ったら嫌われる、受け入れられないという思いこみを植えつけられるから、大人になってもNOを言えないし、言われても受け入れられない」


日本人だからなのか、は分からないが大いに心当たりのある話。自分のアイデアや意見を否定されると、自分自身を否定された気分になるというのはよくあること。
逆に、相手をそんな気分にさせるのが怖くて安易にYESを出してしまったり。


さらに、前述の友人の言葉。
「YESとNOは同等の意見。それを大前提にするべき」

そう、意見は意見であって、良いも悪いもない。(もちろんあからさまな誹謗中傷や嫌がらせは別)そう思ってないと、色々やっかいな感情を引き起こしてしまう。


実際私も、作品の批評に落ち込みすぎて何も書けなくなったこともあるし、ライターの学校では、独自の視点を否定されるのが怖すぎるあまり、まったく自分らしくない作品を書いてしまったこともある。
今思えばもうありえないバカだけど、一旦テンパると人は時として思いもかけず自滅するものなのだとしみじみ思う。


情緒をコントロールするのにはコツがあって、それが分からない人間はとことん自分に振り回されてしまうんだよね。


無駄にブルーになったり冷静さを失ったりせず、情報の取捨選択をする力というのは、超能力とはいかないまでも、これができたら、かなりの物事を変える力になりそうだ。
言い換えれば、「NOは怖くない」という考え方を導入するということ。


とはいえ、長年しみついた習性をいきなり変えるのは難しい。
当分は、「分かってるんだけど……」という思いに悩まされることだろう。
それでも、一から専門的技術と知識を身につけるのに比べると遥かに簡単じゃないだろうか。(今からSEになるとか、医者になるとか)

高い授業料出して学校にいかなくとも、心がけ次第で身につけられる能力というのはたくさんあるはず。
そういうの、思いついたら書いていこうと思う。