稽古はたのし

脚本が出来て、作品のテーマやキャラ分析についてのミーティングも終わり、いよいよ今日から本格的な稽古が始まった。

毎度思うことながら、お芝居の稽古は面白い。
お芝居の本番より稽古中のが面白いくらい。
セリフもまだ入ってないし、手探りで初めから作っていく。
もどかしくも、ワクワクするこの瞬間。
あ、ひなちゃん私がこうしたいの、言わないのに分かってくれた。
山田さんやっぱ引き出し多いな〜、さすが上手いなぁ。
緊張しつつ、リラックスして爆笑するという、そういう空気がたまらなく好き。

何で面白いんだろう〜と考えると、やっぱりお芝居というのが
脳と身体とセンスをフルに使ってやるものだからと思う。

稽古というのはその全部を総動員してああでもないこうでもないと試行錯誤することなんだけど、それって言い換えると稽古とはまさに全身全霊で思考することだともと言えるんじゃないか。

頭だけ使っても身体は上手く動かない。
身体だけ動かしても頭が追いつかない。
セリフは覚えてるのに、なぜか自然に出てこない。

そういうことを体験してはじめて、自分の身体と頭は思うようにならないんだと気付くわけで、それをなんとか表現したいものに近づける努力。それが面白い。
自分の全部を使って大きな謎を解いていくような、そんな喜び。