どこまでもフィクションを愛す

最近、レディー・ガガのPVにはまってる。
ついていけないくらいに溢れ出る個性とイマジネーションのある人、久しぶりに見たかも。見たことのない創造の世界を見せてくれるのって素晴らしいね。「パパラッチ」「アレハンドロ」が好きだ〜

どうせフィクションなら、とんでもなく飛躍したものが好きだ。

人間の想像力の限界を見てみたい。

もちろん、リアリティのある等身大の物語も悪くはないんだけど。

でも、リアリティってなんだろうということで。

「リアル」に感じるかどうかは、その人それぞれであって、共通のものではないと私は思う。

現代に生きる人々の生々しさよりも、宇宙の果てや、妄想の彼方にあるものが、リアルに感じられる瞬間もあるのだ。

むしろ、今の社会のリアルさなんて、生きてるだけでお腹いっぱいだし、フィクションの世界でまで見たくない。というのが本音。

人間は地上に縛り付けられ、しかも短い寿命しか与えられていない不自由な生き物なのだから、せめて

せめて想像力の翼で飛びたいじゃないか。できるだけ高くまで。

想像力だけが、わたしたちを自由にしてくれる。もちろんどんな意味においても。

「黒い時計の旅」は、まさに高く飛んでいける翼のような本だった。
息をつく暇もないほどのイメージの氾濫、行ったことのない、だけど懐かしいような遠くて近い世界。言葉はなんて大きなもの、とてつもないものを描けるのだろう。

すれ違い続いながら寄り添い続ける、ある男とある女の人生。あらすじを書きたいけど、今は書ききれない。

読み終わった後も、頭の中で永遠に続くような物語。
頭が整理できたら、ちゃんとレビュー書きたいと思います。

黒い時計の旅 (白水uブックス)

黒い時計の旅 (白水uブックス)