大人になる、ならない

突然に大島弓子の漫画が読みたくなって、本屋で全集を買いあさってきた。現在もまだ収集中。ネットで買えばいいんだけど、読みたい時にすぐ読みたくてつい本屋に行ってしまうんだな。

なんつうか、ふと、自分が心から好きなものにどっぷり浸りたいという、そんな欲望がこみ上げてきている。

素晴らしいものは世の中にたくさんある。文学でも音楽でも。
でも、ホントに好きなものというのはそんなに無いのかもと最近思う。

評価できる、そのものの良さが分かる、ということと、ホントにただ好き!ということをいつの間にか一緒くたにしてしまってた気がして。

どんなに素晴らしくても、感心しても、二回は見ないものと
ツッコミどころ満載であっても、繰り返し見てしまうもの。

大人になると評価眼が養われてきて、あらゆるジャンルものを理解できるようになって、気がつけば好き嫌いをたいして言わなくなってた。できるだけ色んなものを知りたいとも思ってたし。

今はただ、そう、脳に直接響くような好みのものに浸りたいかな。
大島弓子の「バナナブレッドのプディング」を読んで泣く。「四月怪談」「ロストハウス」「つるばらつるばら」好きだ〜。

時間が経つうちに変わってしまう感性とか好みはもちろんあると思う。高校生の頃好きだった作家でも今はまったく読まなくなったりとか。
でも、どんなに時が経っても、おそらく生まれてから死ぬ寸前まで変わらないだろうという、そういう感覚もある。
考えてみれば当たり前のことなんだけど。